利他の心で、
感動と共鳴の奉仕実践を

岡山東ロータリークラブ第57代会長に就任するに当たり、これまでの歴史と伝統を築いてこられた先輩諸兄に心より敬意を表しますとともに、創立55周年という節目の事業年度を経た上で、60周年に向けての一歩を踏み出す初年度である重要性を認識し、ガバナーがPETSで繰り返し力説された「地域に必要な（独創的）奉仕活動」を強く意識しながら、本年度の事業や運営について「乾坤一擲」の精神で取組む所存です。
2024-25年度ステファニーA.アーチックRI会長は『ロータリーのマジック』を掲げられました。これは発展途上国の少年が泥水をフィルターに通すと飲料水になるのを見て「マジックのようだ」と言ったことに起因しています。奇をてらうのではなく、「予想しない結果をもたらすことがロータリーの底力で魅力である」と述べるとともに「奉仕」を通してクラブの活性化並びに会員増強及び新しいクラブの設立を目指しています。
また、アーチック会長は「ロータリー会員はプロジェクトを完了するたび、寄付するたび、新会員を迎えるたびに、マジックを生み出している」と述べています。
榊原敬RI第2690地区ガバナーは、地区スローガンを「未来への架け橋をつくろう」とされました。コロナ禍から社会活動が戻ってくる中にあって、第2690地区の会員減少や厳しい財政状況から地区組織再編効率化を進め、地域に役立つ奉仕活動の再興と活性化を図りたいと述べておられます。とりわけ、地区の「現状と課題」を把握した上で、「地区メッセージ」を提唱、「課題認識と解決に向けた方針」を定め、具現化に向けた多岐に亘る項目を提起されました。加えて、地区内６５クラブ会長には「新しい扉を開く」という事業姿勢と「寛容と挑戦」という事業意識を強く示唆されました。
そして、スローガンには「より良い世界をつくり、より大きなインパクトをもたらすために」というサブタイトルがあります。
原点は「できないのではなく、やり方を知らないだけだ」という認識のもとに　①ロータリアンの質を高め、クラブを育て活性化する　②時代の変化に適応する　③活動は幅広く、地域性を配慮する　④次世代の人材を育成し、老若男女の力を結集する　を重視した展開を実施する旨述べられるとともに、自ら速やかに、①新しい風を吹き込む　②第2690地区を再編統合・財団事務所の見直し・・ＷＥＢを活用した効率的運営への展開　③コストカットを重点的に　等を実施する旨説明されました。
上記ＲＩ会長方針並びに第2690地区方針を踏まえた上で、一層の奉仕活動の強化にあたりたいと考え、私は本年度の会長スローガンを「利他の心で、感動と共鳴の奉仕実践を」としました。利己ではなく利他・・「自分のことよりも他人の幸福を願うことを第一義と考え、奉仕を受けられる方に感動をプレゼントし、その感動がまだ奉仕を受けていない方々に共鳴して行く」という「奉仕の感動の伝播」が「未来の懸け橋」の展望につながればと考えており、ロータリアンとして「感動が伝播するマジックを生み出したい」と思料します。
そして、そのためには「奉仕事業のレベルアップと奉仕者のスキルアップ」が不可欠であり、榊原ガバナーの「課題認識と解決に向けた方針」と合わせ　①情報発信の強化と啓発を目的に「WEB委員会」の設置　②未来の懸け橋のための中期ビジョン検討を担う「未来委員会」の設置　③クラブの充実を目的に新しい扉を開く「姉妹クラブ委員会」の設置　を実施したいと考えております。私は座右の銘である「進取果敢」をもって事業に取組み、ガバナーの力説された「地域に必要な（独創的）奉仕活動」の実践に努力して参ります。
会員の皆様のさらなるご指導ご鞭撻そしてご協力を心からお願い申し上げます。